「 おまえは老けたな 」 と隣の奴が囁く。 「 君はまだまだ幼いね 」 と前の奴が隣の子に囁く。
黄色い顔した没個性な群生。 顔の無い群れで奴等は今日も囁きあう。 でも俺はこの場所でこの瞬間を生きるしかない。
老いるスピードは速い。 すぐに白髪頭だ。
31回寝返りうった時、俺の頭は老けていた。 22℃の風に吹かれ、白頭の群れと共に風に乗る。
白髪が抜け落ちるその瞬間、 たくさんの白い赤ん坊は土に返る。 絮たんぽぽ まだ見つからぬ着地点