俳句の作り方(中級編)

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俳句の歴史 ──

俳句を学ぶ際に、その成り立ちを知っておく事が、必要でしょう。
俳句の成立は、「古今和歌集」(905年平安時代)まで遡って、考えねばならない。
ここで五七五・七七で詠むリズムが定型となってゆく。
更にその流れは、五七五形式と七七形式に拠る連歌と言う形式を生み、盛んに使われるようになった。
だが依然として、「古今集」から引き継がれた王朝の美意識による優美、幽玄の世界を読み込んだものだったが、これに飽き足らず、機知や笑いを楽しむ俳諧の基となる流れが、生み出される。
その後、俳諧の形式は芭蕉などにより確立された。
江戸後期には、俳諧の発句(五七五)だけが作られるようになった。
明治になり、正岡子規は「発句は文学なり、連俳は文学に非ず」と言って、発句の独立を宣言して、近代の俳句の成立を促したのです。

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定型と季語 ──

入門編で、俳句は17文字の短詩で、五、七、五のリズムで作ると言いましたが、これを俳句の定型と言い、決まりのひとつです。
もうひとつの決まりは、その17文字の中に季語(季節の言葉)を詠み込むことです。
「季語」なんて、大袈裟な言葉を用いていますが、その季節、季節の景物すべてを表す言葉と考えれば良いのです。
たとえば、春の花と言えば「桜」や「たんぽぽ」、春の魚と言えば「鰆」「白魚」。春の野菜と言えば、「ほうれん草「水菜」など、その季節の旬なものは、すべて季語と考えれば良いのです。

「川柳と俳句の違いは?」

と、よく問われることが有りますが、この季語の有る無しも違いの重要な区別のひとつです。
江戸時代の俳人の素堂の句に「目には青葉山郭公初松魚」というのがありますが、これなどは「青葉」「郭公(ほととぎす)」「初松魚(はつがつお)」と、夏の季語を三つも重ねて、初夏の喜びを表しています。
ただし、この句などは特殊で俳句では、季語は一句中に幾つも使っても良いのではなく、一句にひとつとされ、それ以上使うと季重なりといい、歓迎されません。

歳時記 ──

定型、季語を入れるの約束事さえ守れば、自由に作ればいいのです。
どういう風にと、疑問と思われる人は、人の作った俳句を詠むことから、始めればよいのです。
そんな人のために、俳句の参考書のような「歳時記」というものがあります。歳時記には、季語の説明とその季語を使った例句が、書かれています。
「春風」を引いてみると、「春風や女も越る箱根山」(一茶)「春風にこぼれて赤し歯磨粉」(正岡子規)などが、載っていますので、これらの良い句を、読んで沢山作るのが、上達の早道になるでしょう。

 

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