春の句4・俳句百景(富澤秀雄句集)

spring

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076 げんげ田に自然死のごと身をあずけ
077 春眠のところどころに 鳥山立つ
078 花種を蒔けば輝く指がある
079 風揺れのぶらんこ 老いはゆっくりと
080 高かれ 遠かれと 絮たんぽぽは僕
081 絶叫の声 チューリップ開き切る
082 特急はみんな鳥の名 山若葉
083 春の空 雲形定規に表裏なく
084 もう春は見えていますか 遠目キリン
085 ボーカルは誰 つくしんぼうのマイク立つ
086 太郎の塔の目玉の巨大 梅三分
087 耐震のビルと言えども かげろえる
088 蟄虫蠢く 電柱のない街路
089 春眠を掴まえている 羽根布団
090 アイマスクは中也の詩集 野は緑
091 春うらら 目玉が河馬の喫水線
092 花吹雪 誰が引いたの天の紐
093 チューリップの「あ」の」口「う」の口 幼稚園
094 うつ伏せで話せば みんなタンポポ語
095 春の虹 何か言いたげな 如雨露の口
096 青空の雫となって 落雲雀
097 花吹雪 空にほころびあるような
098 携帯のアンテナ伸ばせば つくしんぼ
099 星屑を拾い集める ふんころがし
100 乱丁の白紙のページ 蝶の昼

 

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