俳句用語集(あ行)

あ行 ──

挨拶

連句などで、招かれた客人が儀礼的な意味合いを込めて発句として詠む句。たとえば、芭蕉などは旅の途中立ち寄った、舟問屋高野平右衛門(俳号一栄)宅で 詠んだ「五月雨を集めて涼し最上川」は挨拶句であるが、後に「五月雨をあつめて早し最上川」と改められたのは、有名な話である。

一句一章

俳句は本来、句に切れを設けてその配合や取り合わせにより、別のイメージを抱かせるが、一句一章の場合は、句切れをせずに十七音でできるかぎり自由に表現を試み一気に詠み下す方法。
<例>冬菊のまとふはおのがひかりのみ     水原愁櫻子

イロニー説

俳句の本質は、逆説的な対象の把握にあるとする説。昭和23年「現代俳句」に掲載
された井本農一と神田秀夫の対談筆記によって、井本農一が展開した俳句理論。

運座

現在では、句会と言われているが、出席者が同座して、句を互選する会合。
文政年間(江戸時代)から明治にかけて、宗匠が点をつけていたが、明治23年「椎の友社」が互選と指導者の講評方式を用いたのが、現在の句会に定着した。

折り句

五七五に中に、決められた事物や物の名を句の頭に折り込んで句を作ること。
たとえば「ゆかた」 夕立や田をみめぐりの神ならぶ(其角)などの例

 

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