厳選三句

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火をテーマにした俳句(厳選三句)

八月の炎へ描く希臘文字 紫逢 夏のいかにも暑そうな季語に、炎帝がある。広辞苑によれば、①火をつかさどる神②夏をつかさどる神③(火徳で王となったと伝えられたいう)神農氏。神農は、中国古伝説上の帝王。三皇の一、姓は姜(きょう)。人身牛首、民に耕...
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海をテーマにした俳句(厳選三句)

海見えず蟹ののぼれる屋根が見ゆ 峠 峠は、市立尼崎高校の教師だった。したがって、「何故にこの教室に来れば咳く」「教室の窓は敏感東風来たる」など教師俳句を多く生み出している。また、一変して掲句のように、海を詠んだ句が見られる。峠にとって、海は...
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声をテーマにした俳句(厳選三句)

受話器からしゃぼんの如き母の声 桂 この句に採り上げられている母は、故郷に住む母か?何らかの理由で離れて住んでいる母であろうか。ともかく、絶えず連絡を取り合っているのではなく。何年かぶりに電話して、受話器の向こうから聞こえてくる母の声は、し...
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鳥をテーマにした俳句(厳選三句)

鶏たちにカンナは見えぬかも知れぬ 白泉 白泉は嘗て「句と評論」の中で、季語の作用を分析し「超季の俳句」のビジョンを説いた。その作風には、独特の屈曲した美意識がある。掲句も、人間と鶏との視界の違いを取り上げたのではあるまい。ここに表現された鶏...
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雲をテーマにした俳句(厳選三句)

大青空 水牛が雲食べたから 三樹彦 去る6月8日、神戸のポートピアホテルで三樹彦の現代俳句大賞受賞記念祝賀会が執り行なわれた。当日は、俳句界のみならず各界から460余名の出席者がある、大パーティーであった。掲句は、その時の雰囲気を象徴するよ...