厳選三句

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魚をテーマにした俳句(厳選三句)

谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな 兜太 鯉の原産地は中央アジアといわれ、古くから人に飼われて、その色彩や斑紋の美しさから今では、広く世界の温暖地方に分布している。大きさも普通は60センチ程度だが1メートルを超えるものもあり、水温が20度以上...
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死をテーマにした俳句(厳選三句)

つつましくばったのごとく死にゆくも 哲男 俳句研究6月号の特集「短詩形の魅力」で、清水哲男、坪内稔典、鳥居真理子の3氏が、対談している。清水哲男は、いち早くパソコンを用いて俳句を広めようと試みている。現在も、「増殖する俳句歳時記」のホ...
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肉体をテーマにした俳句・その2(厳選三句)

背を炎天乳房を暗く濯ぎをり 澄雄 俳句研究5月号の特集「現代俳句の出発」で、森澄雄の第一句集『雪礫』を取り上げて、橋本榮治、今井聖、山西雅子の3氏が、論評している。その中で、澄雄の俳句の助詞の使い方について、注目している。掲句を山西雅...
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新表現をテーマにした俳句(厳選三句)

五月闇水鬼あまたが透明に 稔典 鬼のたちの風景と題して、この句の他「霰散る天鬼と天鬼もみあって」「跳梁の火鬼の数頭桜の夜」「十二月鈍鬼というがぞろぞろと」など20句が、句集「月光の音」に書かれいる。馬場あき子は「鬼の研究」の中で、鬼を...
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紙をテーマにした俳句(厳選三句)

桜散ル大イニ血ヲ吸フ新聞紙 番矢 梶井基次郎が「桜の樹の下には屍体が埋まっている!これは信じていいことなんだよ。何故って、桜があんなにも見事にさくなんて信じられないことじゃないか。(後略)」と、短編小説『桜の樹の下には』で書いている。...