厳選三句 果物をテーマにした俳句(厳選三句) 梨むくや甘き雫の刃を垂るゝ 子規子規は、無類の果物好きだった。友人の夏目漱石は、小説「三四郎」の中で列車で隣り合わせた髭のある男とのくだりで「次に男がこんなことを言いだした。子規は果物がたいへん好きだった。かついくらでも食える男だった。ある... 厳選三句
厳選三句 目をテーマにした俳句(厳選三句) 凪わたる地はうす眼して冬に入る 蛇笏10月16日に、声を出して味わう「日本の名俳句100選」(中経出版)が発刊された。この本の珍しいのは、副題に「声を出して味わう」とあるとおり、檀ふみの俳句朗読のCDロムがついている。更に、俳句にそれに見合... 厳選三句
厳選三句 日をテーマにした俳句(厳選三句) 掌に枯野の低き日を愛づる 誓子この句は、昭和九年に満州(中国の東北一帯の俗称)及び朝鮮での旅吟の句。「特別快車」と題され数句作られた中の一句。その頃は、日本が中国大陸を統治していたので、大陸旅行が盛んだったようだ。車窓から眺める大陸の広々し... 厳選三句