厳選三句

海をテーマにした俳句(厳選三句)

海見えず蟹ののぼれる屋根が見ゆ 峠峠は、市立尼崎高校の教師だった。したがって、「何故にこの教室に来れば咳く」「教室の窓は敏感東風来たる」など教師俳句を多く生み出している。また、一変して掲句のように、海を詠んだ句が見られる。峠にとって、海は単...
厳選三句

声をテーマにした俳句(厳選三句)

受話器からしゃぼんの如き母の声 桂この句に採り上げられている母は、故郷に住む母か?何らかの理由で離れて住んでいる母であろうか。ともかく、絶えず連絡を取り合っているのではなく。何年かぶりに電話して、受話器の向こうから聞こえてくる母の声は、しゃ...
厳選三句

鳥をテーマにした俳句(厳選三句)

鶏たちにカンナは見えぬかも知れぬ 白泉白泉は嘗て「句と評論」の中で、季語の作用を分析し「超季の俳句」のビジョンを説いた。その作風には、独特の屈曲した美意識がある。掲句も、人間と鶏との視界の違いを取り上げたのではあるまい。ここに表現された鶏は...