厳選三句

無季をテーマにした俳句(厳選三句)

不眠症魚は遠い海にゐる  三鬼眠れない夜は、いつの頃からか羊を数えたら眠れると聞かされた。これは日本人には縁の無い、まじないと知った。英語で羊が「sheep」眠りは「sleep」とを掛けた、単なる語呂合わせの産物だった。三鬼はこんな俗な風習...
厳選三句

猫をテーマにした俳句(厳選三句)

百代の過客しんがりに猫の子も  楸邨書き出しの百代の過客は、松尾芭蕉の奥の細道の「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」の冒頭文を引用している。楸邨自身も芭蕉以来の道統の継承者として、たびたび奥の細道を旅している。さて、百代の過...
厳選三句

種をテーマにした俳句(厳選三句)

ものの種にぎればいのちひしめけり  草城句集「花氷」(昭和2年刊)より掲出した日野草城氏の句。物の種は花の種に限らず、春に蒔く野菜や穀物の種を総称していう。種を蒔きやがて芽吹いて、開花、収穫の喜びを得る。太古の住居跡から貝殻などに混じって炭...