厳選三句

水をテーマにした俳句(厳選三句)

愛されずして沖遠く泳ぐなり  湘子時代は移り変われど、初恋の頃の、あの高揚して胸がドキドキする感覚は変わらないと思う。最初は先生だったりするのだが、にきびも出始めた頃には、異性の特定の人を想い慕い、現実的な恋に落ちる。この句の場合は、愛され...
厳選三句

時間をテーマにした俳句(厳選三句)

はるかまで旅してゐたり昼寝覚  澄雄夏はその暑さの故、身体が疲れてだるくなり、ごろんと昼寝して体力の回復に努める。しかし、澄雄は現実とはかけ離れた世界を詩的に読み込んでいる。はるかまで旅していたと書いているが、たぶん芭蕉に傾倒して澄雄のこと...
厳選三句

無季をテーマにした俳句・その2(厳選三句)

沖に/父あり/日に一度/沖に日は落ち  重信この句は、九州の天草を詠んだいる。茫漠と広がる海を見て、その沖に父の姿を据え、更に天草の沖を真っ赤に染める落日を重ねている。それは、天草の西南に日本人の祖先が渡って来たであろう地を思い描いている。...