富澤秀雄句集

冬の句1・俳句百景(富澤秀雄句集)

001 山茶花の今日も白紙のメッセージ002 船乗りの夢もときどき寒卵003 寒牡丹 今日は無帽の僕でいる004 咳ひとつ許さぬ気迫 冬木立005 まどろみの深さのほどの雪の嵩006 冬日晒しの石棺 木々もまた裸007 片隅に今日の寒さの鉄...
富澤秀雄句集

秋の句4・俳句百景(富澤秀雄句集)

076 丸木橋渡れば茸の顔になる077 馬の背に止まって錆びる秋の蝶078 月光を泳げば母の匂いして079 船底のカーブゆるやか秋の雨080 カステラ切る地質学者の貌をして081 虫の闇 体温計がピピッと鳴く082 秋空の雲の学校 チャイム...
富澤秀雄句集

秋の句3・俳句百景(富澤秀雄句集)

051 がちゃがちゃ鳴くから鋏錆びてくる052 いわし雲 尾びれ背びれを忘れての053 柿日和ゆらゆら少女の一輪車054 原子炉を遠巻きにして 曼珠沙華055 割れ石榴 救急箱に止血剤056 風化した遺跡さながら 駱駝座す057 ぼんぼん時...