厳選三句 星をテーマにした俳句(厳選三句) 声澄みて北斗にひびく砧かな 芭蕉冬空は空気が澄んで、星がひときわ美しく見える。最近、寒いが十時過ぎ、ベランダに出て星をよく見る。特に冬の王者と言われるオリオン座は、南空に雄大に輝いている。(オリオン座は、一等星二つ、二等星五つ)芭蕉の見た北... 厳選三句
厳選三句 寒をテーマにした俳句(厳選三句) 朝寒や生きたる骨を動かさず 漱石この句には、修善寺病中吟「わが全身に満ち渡る骨の痛み」と前書きがある。漱石はもともと胃腸が弱く、ついに明治四十三年に胃潰瘍の宣告を受け、修善寺に転地入院した。「余は生まれてより以来、この時ほど吾が骨の硬さを自... 厳選三句
厳選三句 新年をテーマにした俳句(厳選三句) 数の子に老いの歯茎を鳴らしけり 虚子数の子は、お節料理の一つとして欠かせないものとなっている。それは、ニシンの卵であるが、数の子と書くところから子孫繁栄の意味を込めておめでたいとされている。しかし、この言葉の正しい語源は、「カドノコであって... 厳選三句