厳選三句

寒をテーマにした俳句(厳選三句)

朝寒や生きたる骨を動かさず 漱石この句には、修善寺病中吟「わが全身に満ち渡る骨の痛み」と前書きがある。漱石はもともと胃腸が弱く、ついに明治四十三年に胃潰瘍の宣告を受け、修善寺に転地入院した。「余は生まれてより以来、この時ほど吾が骨の硬さを自...
厳選三句

新年をテーマにした俳句(厳選三句)

数の子に老いの歯茎を鳴らしけり 虚子数の子は、お節料理の一つとして欠かせないものとなっている。それは、ニシンの卵であるが、数の子と書くところから子孫繁栄の意味を込めておめでたいとされている。しかし、この言葉の正しい語源は、「カドノコであって...
厳選三句

雪をテーマにした俳句(厳選三句)

雪たのしわれにたてがみあればなほ 信子「信子のなにわよもやま」(ブレーンセンター発行)を買った。この本は、「なにわ塾」の懇談会を取り纏めたもので、木割大雄との対談形式で書かれている。たとえば、日野草城を囲んでの句会。「集まるのは五、六人で、...